愛用のチェロ
江原 望[えはら のぞむ]
僕の使っているチェロは、『飯田裕氏』日本人の製作者によるものだ。
このチェロと知り合って、5年ぐらいになるだろうか。
初めは、『ローゼン』というソリストが来日したときに、]
「いつも使っているもので、売ることは出来ないが…」と半年、貸してもらった。
僕も今ひとつ、この楽器の真価が分らず、いったん返してしまった。
半年経った頃、松村健というピアニストに「飯田氏のチェロで是非レコーディングをしたい。」 と言われ、
このチェロと知り合って、5年ぐらいになるだろうか。
初めは、『ローゼン』というソリストが来日したときに、]
「いつも使っているもので、売ることは出来ないが…」と半年、貸してもらった。
僕も今ひとつ、この楽器の真価が分らず、いったん返してしまった。
半年経った頃、松村健というピアニストに「飯田氏のチェロで是非レコーディングをしたい。」 と言われ、
又、借りに行く事になった。
半年、弾かないうちに…チェロが劇的な変化をとげていた。
いや、僕自身が変わっていたのかもしれない。
その後、幸運に恵まれ、このチェロを手にすることになる。
弦楽器奏者にとって楽器との出会いは、人生において大切な人との出会いに似ていると思う。
確かに弦楽器は、高価なものであるが、お金を積めば何処にでもあるというものでもない。
人が楽器を選んでいるが、実は、楽器に人が選ばれているような気もする。
プロフィール
東京芸術大学音楽学部卒業。
在学中、同オーケストラとハイドンの協奏曲を共演。
原田喜一、堀江泰氏、ベアンテ・ボーマン、
ルドヴィード・カンタの各氏に師事。
NHK美術鑑賞ビデオ全6巻の音楽を担当。
2000年 平塚ラスカステーションビル・チャリティー
コンサート50周年CDに自作曲で参加。
村松健CD「お天道様のゆうとおり」にソロで参加。
又、「風の旅人」にも参加。
2001年 NHK-BS「日本の森」テーマ曲演奏。
近年は平和を祈る気持ちを込めた自作曲、故松井やより女史に捧げるレクイエム「空へ」
「ひだまり」を中心に、バッハの無伴奏組曲やビートルズなどを加えて、
数々のリサイタルを開催。
現在、日本フィルハーモニー交響楽団チェロ首席。
主な作曲作品
「田舎でつくった3つの歌」「せみの声」「ハンド」「朝のうた」 …etc
● 江原 望氏へのアクセスは下記の方まで ●
URL:http://hidamari-noz.main.jp/