星 の て が み

月のてがみ

村上 啓助
 

子どもの頃から、自然についていろいろ関心を持っていました。
月が満ちたり欠けたりするのにも、興味がありました。
満月を見て、表面の模様はうさぎが餅をついている姿だと教えられました。
いつ見ても同じ模様であることには、誰も疑問をもたないでいます。

1000年ほど前、平安時代に書かれたという竹取物語では、かぐや姫が満月を見て
嘆くお話しがあります。月の表面の模様は、現在見るのも、かぐや姫が見たであろうものも、実は同じなのです。
逆に月にいて地球を見れば、地球は24時間で1回転しますから、表面の模様は移り変わります。

無数にある天体のなかでも、月はまれな条件をもっています。月は完全な球形ではなく、
ほんのわずかですがラグビーボールのような楕円球になっています。
長径の一端がうさぎの餅つきの地形です。月と地球の間の引力は,長径の方が短径よりも
強いので、月が回転しようとすると長径が地球を向くようにもどり安定します。
これが、かぐや姫が見た月と、いま見えている月が同じ姿の理由です。

月が地球に裏側を見せていても安定します。どうして、うさぎの餅つきの方を見せているかは神のみぞ知るでしょう。
月は、地球に別の天体が衝突して、それが地球から分離して 離れていったと 考えられています。
地球の引力の影響を受けながら離れていくときに、 衝突による高温のために楕円球になったのでしょうか。

満月の夜、月を眺めながら何故かを考えるのも面白いことではないでしょうか。
…いかがですか。


  
 

プロフィール

1934年 香川県高松市屋島にて出生。 

1957年 東京大学法学部卒業、新日本製鐵入社 
1994年 株式会社ソルネット 代表取締役社長退任 

現在 
株式会社ムラカミアソシエーツ 代表取締役 
1962年以来 日本野鳥の会会員
福岡市中央区在住
妻 料理研究家 管理栄養士 村上祥子