星 の て が み

 

「いつも自然とともに生きる」

   蔵元 英一[くらもと えいいち]

 
自然科学が高度に進歩した現代社会の中に埋没して生きていると、
大きな自然環境の存在を忘れがちになりますが、
それは人間本来の生き方に反していると思います。

自然科学の進歩は加速の一途を辿っており、宇宙の起源のビッグバン、
生命の神秘の起源に迫るのもそう遠くないと感じている人も多いと思います。
しかしやはり人間の知恵には限界があります。ビッグバンが理解できても
その前提である空間の存在理由は人知を超えており、生命現象は理解できても
心の奥底の神秘をロボットが真似できるとは思えないからです。

人間はやはり自然あっての存在であることを悟った時、共生の道を選ぶことになり、
そこから、あらためて自然を見る目や芸術も出てくると思います。

私はこのように考えている者ですが、本職の固体物理の傍ら、野山散策を楽しみに
生きてきました。温暖化により、沖縄の蝶が近所の里山で飛んでいるのを発見したり
驚きがいっぱいです。みなさまと少しでも分かち合えればと思います。
 
  
 

プロフィール

九州大学名誉教授1942年仙台市に生まれる。
大学、大学院時代、助手時代を東京で過ごし、
ペンシルバニア大を経て、1976年九州大学に赴任 。

2005年退職後、非常勤講師として九州大学・
福岡大学・東京大学などで教育に参加中。
専門は、固体物理、原子力への応用。
趣味は、蝶・トンボ・鳥・樹木・花などをたずねて野山散策。